三菱のMMCダイヤモンドファイナンスの金利調査
三菱自動車のディーラーで契約することができる、自動車ローンについてご存知ですか?
「車がほしいけれど一括で購入するお金がない」という人にはありがたいマイカーローン。
三菱の販売店で車を買う際はまず、三菱自動車グループのMMCダイヤモンドファイナンスが提供する『MMCオートクレジット』の利用を検討することになるでしょう。
最近は銀行などの金融機関が取り扱うマイカーローンを利用する人も増えているので、それらと比較しながら、三菱のMCCダイヤモンドファイナンスのサービスを徹底リサーチしてみました。
参考にしてみてください!
まずはディーラーローンをおさらい
マイカーローンを大きく分けると、自分で銀行を選んで契約する『銀行系マイカーローン』と自動車販売店で直接契約する『ディーラーローン』の2種類があります。
ディーラーローンとは、車を購入する販売店にて購入の契約と同時にローンの契約も結ぶことができるもので、ディーラーと契約のある信販会社や金融機関を利用する流れとなります。
銀行マイカーローンとは異なり、手続きが簡単で短い時間で結果が分かるということから、若者を中心に利用者は多いとされています。
ここで紹介する三菱の自動車ローンも、このディーラーローンに該当します。
三菱自動車グループには自動車製造関連だけでなく、金融サービスを提供するための子会社も存在します。
それが“MMCダイヤモンドファイナンス”。
三菱がスポンサーのJリーグのクラブチーム「浦和レッズ」の正式名称も「浦和レッドダイヤモンズ」であり、「ダイヤモンド」という共通点からもグループ会社であることがわかりますね。
三菱自動車の販売店にて車を購入する際にサポートとして紹介されるディーラーローンは、MMCダイヤモンドファイナンスが提供する『MMCオートクレジット』という名前のクレジットサービスです。
まずはここで初めて出てくる“クレジット”という単語の意味から解説していきます。
クレジットと聞くとクレジットカードを思い浮かべますが、ここでのクレジットはクレジットカードとは別物です。
そもそもローンという言葉は、金融機関がお金を貸しだすことを指しています。
一方でクレジットとは信販会社がお金を貸しだすことを指しているのです。
つまり、銀行など金融機関相手に契約するのは“ローン”であり、多くのディーラーで契約するのは“クレジット”ということになります。(一部ディーラーでは自社ローンを契約できる場所もあり。)
しかし近年では「ディーラーローン」という言葉が浸透しており、ディーラーで契約するローンやクレジット全般のことをディーラーローンと呼んでいます。
これから紹介していくMMCオートクレジットは、三菱自動車のディーラーローンと言い換えることができるということです。
前置きは長くなりましたが、三菱自動車ではMMCダイヤモンドファイナンスという子会社の信販会社がクレジットサービスを行っています。
それが先ほど紹介した『MMCオートクレジット』です。
このオートクレジットは全国の三菱自動車販売店および加盟販売店にて、車体購入時に利用することができます。
自家用車を購入するとなると、まとまったお金が必要。
一度にたくさんのお金を用意できない人でも気軽にマイカーを購入できるように、と三菱自動車が用意した購入サポートサービスが、このMCCダイヤモンドファイナンスのMMCオートクレジットなのです。
MMCダイヤモンドファイナンスの金利の目次に戻る
MMCダイヤモンドファイナンスのクレジットの基本情報
全国の三菱自動車販売店および加盟店で申し込みを行うことができます。
車体の成約手続きと一緒にそのままローンの申し込み手続きを行うことができるので、非常に手軽で手間がかかりません。
審査結果についても、ディーラーを通してすぐに知ることができるでしょう。
申し込み条件は、18歳以上で安定した収入があること。
未成年者が契約する場合には、本人に安定した収入が確認できたとしても保護者による連帯保証が必要となります。
契約者が未成年ではない場合は保証人を設定する義務はなく、保証料なども発生しません。
そんなMMCオートクレジットの特徴は、自分にあった返済プランを選ぶことができる点です。
車体購入は、数万円で済むものではありません。
借り入れ額が大きくなり完済までにかかる期間も長くなるでしょう。
そうなれば、返済のプランというのは無理なく継続できるものを選ぶ必要がでてきます。
後述しますが、返済プランの多さこそがMMCオートクレジットの最大の特徴です。
限度額や金利・借入期間の上限など、知っておきたい基本的な情報は販売店や審査結果によって異なっており、公式HPでも一切公表されていません。
知りたい場合には、購入予定の販売店に問い合わせをする必要があります。(なので今回私は問い合わせてみました!)
とはいっても、せめて金利のパーセンテージについては詳しく知っておきたいと多くの人が思うでしょう。
そこで『公式HPにも載っていない、MMCダイヤモンドファイナンスの金利について独自のリサーチ結果』を詳しく解説しようと思います。
MMCダイヤモンドファイナンスの金利の目次に戻る
MMCオートクレジットは返済プランが選べる
MMCダイヤモンドファイナンスの金利の前に、MMCオートクレジットの魅力である返済プランについて語っていきます。
MMCオートクレジットでは、支払い方法を以下の4つから選ぶことができます。これにより、無理なく継続的な返済が可能となるでしょう。
公式サイトに掲載されている「お支払いイメージ」をグラフ参照しながら、それぞれ見ていきましょう。
通常払い(ボーナス併用・均等払い)
支払期間を設定し、車体価格の全額を分割で支払っていく方法です。ボーナスを併用する場合、各ボーナスをいくら返済に充てるかを設定することで、月々の返済額が決まります。
支払い開始から、完済までボーナス以外の月々の支払金額は一定で、返済プランが立てやすいのがポイントです。(最終返済月のみ、支払額が異なる場合もあります)
一番オーソドックスなタイプのクレジットです。
残価設定型(スーパーマイカープラン)
契約年数に応じて、将来の車の買い取り価格を三菱自動車が保証してくれるクレジットプランです。
通常のマイカーローンやオートクレジットでは、車体の金額全額を分割して支払っていくもの。
ですがこのスーパーマイカープランでは、車体の価格全体から一定の金額(残価)を抜いた金額を、分割して払っていきます。
支払う必要のある金額そのものが少なくなるので、必然的に毎月の支払額も減り、ライフスタイルに与える影響を抑えることが可能です。
分割で設定していた金額を払い終えれば、残っている残価で三菱自動車に車体を買い取ってもらうことも可能。
そのため、車体を三菱自動車に買い取ってもらい完済として、自分はまた新しい車に乗り変えることができます。
もちろん、気にいったので手放したくないという場合には、残価を再度分割で支払うもしくは一括で支払って自分のものとしてもOKです。
3~5年ごとに新しい車に乗り変えたい、毎月のローンを安く抑えたい、安全装備などつねに最新の機能が装備された車に定期的に乗り変えたい、といった人におすすめです。
指定額払い(アジャスト)
月々の支払金額を先に決め、それに伴い返済期間を決めていく方法。最初に解説した通常払いの逆パターンです。
返済額は最低3000円から選ぶことができるので、月々の返済額を少なく抑えることができます。
不均等払い(ステップ)
ライフプランに合わせた返済計画を立てることができるのが、この不均等払いです。
子供の進学や定期預金の満期など、家計の状況に合わせて返済金額を変更していくことができます。
例として、「最初の1年間は毎月この金額で、翌年からは子供が進学するので支払額を下げる」といった段階的な変更を組むことのできるプランです。
三菱自動車の公式HPでは、購入サポートとしてこの4つの方法があるとされています。
が、一番大々的に紹介されているのは2つ目の「残価設定型(スーパーマイカープラン)」です。
残りの3つのクレジットと比較して利用するメリットが大きいため、一番大きく紹介されているものと考えられます。
確かに、毎月の返済額を抑えたい人におススメの「指定額払い」では、支払期間が長くなる分、利息として払う金額が多くなるというデメリットがあります。
かといって通常払いでは毎月の支払金額が多くなり家計の負担となってしまいがちです。
その点、残価を据え置いて返済していける残価設定型は、毎月の支払い金額を抑えながらも数年後には新しい車に買い替えることができるというメリットの大きい方法とも言えるでしょう。
MMCダイヤモンドファイナンスの金利の目次に戻る
MMCダイヤモンドファイナンスの審査、甘いか厳しいか
MMCオートクレジットの審査は、サービスを提供しているMMCダイヤモンドファイナンス株式会社が定めた条件の元で行われます。
審査の難易度は公表されていないので、他のマイカーローンやディーラーローン・クレジットと具体的な比較をすることはできません。
どんなローンの審査でも基本的には、安定した収入と社会的な信頼が大切となりますが、MMCオートクレジットでは保証人を付けることもできるので、家族の誰かを保証人とすれば審査を有利に進めることもできます。
過去に金銭関係で大きなトラブルを起こしていなければ、過度に心配する必要はないでしょう。
甘いor厳しいのどちらか! と言われたら、甘い部類には入るのだろうと思います。
というのも一般的に、金利が高いローンやクレジットほど、審査は易しめになっていくと考えられているからです。
そしてこのあと説明していきますが、公式サイトで公開されていないMMCダイヤモンドファイナンスの金利は、決して低いものではありません……。
MMCダイヤモンドファイナンスの金利の目次に戻る
MMCダイヤモンドファイナンスの金利
先ほど、MMCダイヤモンドファイナンスのMMCオートクレジットは、店舗に問い合わせをしないと金利手数料について明確な回答は得られないと説明しました。
そうはいっても、ローンを組む際に金利を気にせずに契約する人はまずいないでしょう。
MMCオートクレジットを検討している方であれば、金利について知りたいと思うのが普通です。
そこで!
都内の三菱自動車販売店(直営店)に電話をし、
「MMCオートクレジットをつかって車を購入したいと思っているが、金利はどのくらいなのか」と質問してみました。
返ってきた答えは……
「購入する車種や審査の結果によって変わるので、一概にお電話で回答はいたしかねる。」
「検討されている車があれば、ぜひ一度店舗に来店してみてください。その場でローンのシミュレーションもできます」
電話口では上記の回答を得ることしかできず、肝心の金利のパーセンテージについては一切教えてもらえませんでした……。
(※私がリサーチした際の都内の某販売店の対応であり、三菱自動車の販売店すべてがこのような対応ということではありません。)
一般的なローン商品のように○%〜○%とあらかじめ提示されることはないようで、販売店で車体の購入金額や返済プランなどから審査されて金利のパーセンテージは計算されるようです。
店舗で見積もりを出してもらうか、実際に利用している人でないと詳しいことは分からないということになるでしょう。
そうなれば、リサーチするのは実際に利用している人の口コミです。
周囲への聞き込みやネット検索など、できる限りの手段を駆使して(半ばヤケクソ)、実際にMMCダイヤモンドファイナンスにてクレジット契約を結んでいる人の詳細な内容を調べてみました。
筆者調べの結論としては、MMCオートクレジットの金利は9.0%台に設定されている人が多いようです。
年利9.2%や9.8%といった9%台の契約となっている声が多数見られました。
一般的なディーラーローンの平均は6.0%〜10%と言われているので、ディーラーローンとしてみれば特別高い数字ではありません。
でも、同じく車体購入時に使える銀行系のマイカーローンの平均金利は2%〜3%といわれており、こちらと比較するとかなりの高金利となってしまいます。
おすすめマイカーローン@
・年収「200万円以上」の人向けの低金利マイカーローンはこちら
おすすめマイカーローンA
・年収「280万円以上」の人向けの低金利マイカーローンはこちら
MMCダイヤモンドファイナンスの金利の目次に戻る
MMCオートクレジットの金利が高いかシミュレーション比較
MMCオートクレジットの金利は、ディーラーローンとしてみれば桁外れに高金利ということはありませんが、銀行系マイカーローンと比べると明らかに高いです。
パーセンテージだけをみると実感が沸かないので、実際に同じ車体を購入時のシミュレーションで比較してみましょう。
【比較条件】
MMCオートクレジット…9%台ということで、今回は9.0%にて計算。返済方法は通常払いとする。
銀行マイカーローン…全角から利用できる人気の銀行マイカーローンのひとつ、「三菱UFJ銀行のネットDEマイカーローン」を比較対象に採用。金利は1.500%〜2.450%を採用。
借入条件…購入する車は、三菱自動車の中でも人気の車種“ekワゴン”を採用。ekワゴンの新車価格が105〜150万円のため、100万を借りることとする。ボーナス払いなしの60回(5年)払い。
以上の条件でざっくり目に計算すると、このような感じになります。↓
MMCオートクレジットを利用(金利9.0%) | |
---|---|
毎月返済額 | 20,758円 |
返済総額 | 1,245,474円 |
利息だけだと | 約25万円 |
三菱UFJ銀行マイカーローンを利用(1.500%〜2.450%) | |
---|---|
毎月返済額 | 17,957円 |
返済総額 | 1,077,422円 |
利息だけだと | 約8万円 |
完済時の利息には、約17万円の差がでました。
パーセンテージだけで見ると大きな差はないように見えますが、実際に利用するとこのように大きな金額の差となって現れてしまいます。
(実際の返済額は、条件や返済方法により異なるので、上記はあくまで目安となります)
三菱UFJ銀行のネットDEマイカーローンの詳細が知りたい人はこちらの記事をどうぞ
→ネットDEマイカーローンのメリット・デメリット
MMCダイヤモンドファイナンスの金利の目次に戻る
MMCダイヤモンドファイナンスの口コミ評判
インターネット上に挙げられている、MMCダイヤモンドファイナンスやMMCオートクレジットについての口コミをまとめてみました。
(口コミから性別まではわからなかったので、画像の性別は適当です(汗))
・勧められるがままに、他社と比較することなく申し込みをしてしまった。数年後、返済が思ったよりも進んでいなくて驚いた。金利が高い。
・金利が安いとは思いません。月々の返済がけっこう大変だからです。時間の余裕を見つけて銀行での借り換えを検討したいです。
・ローンについて全く知識がなかったので、車体購入時にそのまま契約できた点は評価します。便利でした。ただ、購入後の今となってはあまり良いローンではなかったと思う。
・このローンを利用して購入することを条件に、有料のオプションを付けてくれたのでお得感があった。
借り換えを検討している人がいましたが、先ほどMMCオートクレジットと比較した三菱UFJ銀行のマイカーローンは、借り換え先としても利用可能です。
すでにMMCダイヤモンドファイナンスの利用者であっても、参考になるかもしれません。
MMCダイヤモンドファイナンスの金利の目次に戻る
何となく契約であとから返済に苦しむかも
今回はディーラーローンとして、三菱自動車のMMCクレジットをご紹介してきました。
少し前までは、車を分割で購入するのであればディーラーでローンやクレジットを契約することが一般的でした。
ディーラーで契約するものは、提携の金融機関や信販会社ということもあり、ある程度審査が柔軟で、車の商談と並行して手続きができるため用意するものも少なく、気軽に申し込みができることが高く評価されていました。
しかし、近年では銀行も積極的に個人にローンとしてお金を貸しだすようになり、銀行が提供する低金利ローン商品が注目されています。
マイカーローンも同じく、ディーラーで契約するよりも、手間や時間がかかっても銀行で契約する方が良いと考える人が増えてきているのでしょう。
その手間や時間も、最近はどんどん簡略化され、その利便性は増すばかりです。
インターネットでは、どのような言葉が多く検索されているのかを調べることができます。
『ディーラーローン』や今回紹介した三菱自動車の『MMCクレジット』『MMCダイヤモンドファイナンス』という言葉と一緒に検索にかけられている言葉を調べてみると、以下のようなワードでした。
・MMCダイヤモンドファイナンス 延滞 所有権解除
・MMCクレジット 借り換え
・ディーラーローン 高い
・ディーラーローン 所有権
このように、ネガティブなワードと一緒に調べている人が多いのです。
このような検索が多いということは『MMCダイヤモンドファイナンスのローンにてマイカーを購入したはいいものの返済に苦しんでいる人が多い』ということが見てとれるのではないでしょうか。
一人一人価値観は違うので、銀行ローンとMMCダイヤモンドファイナンスのようなディーラーローンを比較して一概にどちらが優れているということは断言できません。
書類を用意する手間や自分でどの銀行のマイカーローンを使うか探して申し込み手続きをする時間がもったいないという人には、ディーラーでそのまま契約できるローンがおすすめ。
一方で、長期的に返済していくものだからこそ、低金利で少しでもお得に利用したいと考えるなら、今回シミュレーションで比較したような銀行マイカーローンを視野に入れてみるのも良いでしょう。
金利のパーセンテージにすると数パーセントの差ではありますが、借入れている金額が大きい以上、利息には大きな差が生まれます。
一時の手間を惜しんだために数十万円の不要な利息を払うのは、確かにもったいないです。
同じ車を買うのであれば、お得に購入できる方が良いと考える人は多いでしょう。
MMCダイヤモンドファイナンスの金利の目次に戻る
MCCダイヤモンドファイナンスのまとめ
三菱自動車の信販会社である、MMCダイヤモンドファイナンスやMMCオートクレジットについて、理解を深めることはできましたか?
ローンによるマイカー購入では、高額な借入契約をすることになります。
販売店の人に勧められるがまま何となく契約するのではなく、しっかりと検討した上で契約へと進んでいくことが重要となります。
まずは、自分が何を一番重要視しているのかという点から考えをまとめていきましょう。
「金額よりも手間なく簡単に車を購入したい」のか「不要な金利を払うことのないよう、とにかくお得に借り入れを行いたい」など、自分のニーズに合わせた自動車ローンを選択していくようにしましょう。